【3/28更新】令和6年募集が始まりました!
省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業の1次募集が3月27日から始まりました。
1次の募集期間は3月27日(水)~4月22日(月)となります。
令和6年は次の3つの事業に分かれます。
- 工場・事業場型:先進設備や、工場や事業場全体で、機器設計が伴う設備または事業者の使用目的や用途に合わせて設計・製造する設備等の、 導入を支援
- 電化・脱炭素燃転型:化石燃料から電気への転換や、より低炭素な燃料への転換等、電化や脱炭素目的の燃料転換を伴う設備等の導入を支援
- エネルギー需要最適化型:SIIに登録されたエネマネ事業者と「エネルギー管理支援サービス」を契約し、 SIIに登録されたEMSを用いて、より効果的に省エネルギー化及びエネルギー需要最適化を図る事業
2の電化・脱炭素型が令和6年から新規に始まりました。
それぞれについて、説明していきます。
「工場・事業場型」は先進設備やシステムの導入、オーダーメイド型設備の導入を支援
工場・事業場型は先進設備やシステムの導入、オーダーメイド型設備の導入を支援します。
「先進設備・システムの導入」と「オーダーメイド型設備の導入」で条件が異なります。
それぞれについて説明します。
「先進設備・システムの導入」は登録された製品から選択
条件や補助率については以下の通りです。
省エネ条件 | 以下のいずれかを満たす必要 ①省エネ率+非化石割合増加率:30%以上 ②省エネ量+非化石割合使用量:1,000kl以上 ③エネルギー消費原単位改善率:15%以上 ※Siiに登録された指定設備から選択 指定設備の検索ページ(Sii公式ホームページ)はコチラ |
補助対象経費 | 設計費・設備費・工事費 |
補助率 | 中小企業等:2/3以内 大企業、その他:1/2以内 |
補助金限度額 | ()内は非化石申請時 【上限額】15億円/年度(20億円/年度) 【下限額】100万円/年度 ※複数年度事業の1事業当たりの上限額は30億円(40億円) ※連携事業の上限額は30億円(40億円) |
「オーダーメイド型設備の導入」は、機械設計が伴う設備、使用目的により設計・製造が必要な設備の更新を支援
「オーダーメイド型設備の導入」に申請する事業は、機械設計が伴う設備、使用目的により設計・製造が必要な設備の更新を支援します。
条件や補助率については以下の通りです。
省エネ条件 | 以下のいずれかを満たす必要 ①省エネ率+非化石割合増加率:10%以上 ②省エネ量+非化石割合使用量:700kl以上 ③エネルギー消費原単位改善率:7%以上 |
補助対象経費 | 設計費・設備費・工事費 |
補助率 | 中小企業等:1/2以内 ※投資回収年数7年未満の事業は1/3以内 大企業、その他:1/3以内 ※投資回収年数7年未満の事業は1/4以内 |
補助金限度額 | ()内は非化石申請時 【上限額】15億円/年度(20億円/年度) 【下限額】100万円/年度 ※複数年度事業の1事業当たりの上限額は20億円(30億円) ※連携事業の上限額は30億円(40億円) |
新規で「電化・脱炭素燃転型」事業が募集されます
「電化・脱炭素燃料転換型」は、化石燃料から電気への転換や、より低炭素な燃料への転換等、電化や脱炭素目的の燃料転換を伴う設備等の導入を支援します。
対象設備や補助率については以下の通りです。
対象設備 | 電化・脱炭素目的の燃料転換を伴うこと。 (ヒートポンプで対応できる低温域は電化のみ) ①産業ヒートポンプ ②業務用ヒートポンプ給湯器 ③低炭素工業炉 ④高効率コージェネレーション ⑤高性能ボイラ ※Siiに登録された指定設備から選択 指定設備の検索ページ(Sii公式ホームページ)はコチラ |
補助対象経費 | 設備費(電化の場合は付帯設備も対象) |
補助率 | 1/2以内 |
補助金限度額 | ()内は電化の場合 【上限額】3億円/事業全体(5億円/事業全体) 【下限額】30万円/事業全体 複数年度事業の1事業当たりの上限額は3億円(5億円) |
「エネルギー需要最適化型」はエネルギーマネジメントシステム導入を支援
「エネルギー需要最適化型」は、Siiに登録されたエネマネ事業者と「エネルギー管理支援サービス」を契約し、 SIIに登録されたEMSを用いて、より効果的に省エネルギー化及びエネルギー需要最適化を図る事業です。
条件や補助率については以下の通りです。
条件 | 申請単位で、「EMSの制御効果と省エネ診断等による運用改善効果」により、 原油換算量ベースで省エネルギー率2%以上を満たす事業 ※Siiに登録されたエネマネ事業者から選択 エネマネ事業者の検索ページ(Sii公式ホームページ)はコチラ |
補助対象経費 | 設計費・設備費・工事費 |
補助率 | 中小企業等:1/2以内 大企業、その他:1/3以内 |
補助金限度額 | 【上限額】1億円/事業全体 【下限額】100万円/事業全体 複数年度事業の1事業当たりの上限額は1億円 |
2次募集も予定あり。2次は5月下旬募集開始予定
1次募集は、先ほどお伝えした通り、3/27~4/22となります。
現段階では2次募集まで実施予定であることが公開されています。
募集期間 | 交付決定 | 事業期間 | |
1次 | 3/27~4/22 | 6月上旬 | 2025年1月31日まで ※複数年度事業は2028年1月31日まで |
2次 | 5月下旬~6月下旬 | 8月下旬 | 2025年1月31日まで ※複数年度事業は2028年1月31日まで |
追記情報は以上となります。
新しい情報が入り次第、更新します。
【11/14更新】令和5年度補正予算で大幅増額決定
11/10に令和5年度補正予算が閣議決定されました。
予算額がR5年度が910億円だったのに対し、2,025億円と大幅に増額しています。
また、脱炭素につながる電化・燃料転換に対して新たに補助が始まることが予告されています。
この、省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業は、複数年度に渡る事業に対しても補助されます。
下記の内容は令和5年度の内容となりますので、そちらを参考に準備を進めることをお勧めします。
令和5年度 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業
省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業とは工場・事業場における省エネ性能の高い設備・機器への更新や複数事業者の連携、非化石エネルギーへの転換を支援する補助金です。
経済産業省の予算、補助金執行団体はSII(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)です。
令和2年度までは「エネルギー使用合理化事業者支援事業」として実施されていた補助金が、令和3年度より名称を変更。「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」の達成に向けて、毎年実施されている補助金です。
既に令和5年度は2次募集までが終了し、現在3次募集受付中です(8月25日まで)。また、4次募集も予定されており、年度をまたいだ事業も対象となります。
補助金額が大きく、中~大規模な省エネ設備への更新を検討している工場・事業場にとっては、負担を軽減して脱炭素・省エネを実現できる補助金となっています。
※8/31追記
令和6年度の経産省の概算要求に省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業について記載がありましたので、興味がある方はそちらをご覧ください。
令和6年度 経産省の概算要求のポイントと省エネ補助金の記事はコチラへ
3つの補助金事業について
この補助金では内容によって、3つの事業に分かれます。
(1) 先進事業:省エネや非化石エネルギーへの転換にも資する先進的な設備の導入を支援
(2) オーダーメイド事業:個別設計が必要となるオーダーメイド設備の導入を支援
(3) エネルギー需要最適化対策事業:EMSにより省エネ化・エネルギー需要最適化を図る事業を支援
※これとは別に「指定設備導入事業」がありますが、「省エネルギー投資支援事業」として実施されており、今回の補助金では対象外となります。「省エネルギー投資支援事業」については、令和5年度は2次募集で予算超過となり募集が終了しています。
それぞれの事業については、次の通りとなります。
(1)先進事業について
【対象設備】SIIが設置した外部審査委員会で審査・採択した先進設備・システムへの更新が対象
【省エネ効果要件】次のいずれかを満たす必要
, ・省エネ率+非化石割合増加率:30%以上
, ・省エネ量+非化石使用量:1,000kl以上
, ・エネルギー消費原単位改善率:15%以上
【補助率】中小企業等2/3以内・大企業その他1/2以内
【補助金限度額】15億円/年度(非化石を含む場合20億円/年度) 下限100万円
, ※複数年度事業の場合、30億円(非化石を含む場合40億円)
(2)オーダーメイド事業
【対象設備】機械設定が伴う設備または使用目的や用途に合わせて設計・製造する設備更新が対象
【省エネ効果要件】次のいずれかを満たす必要
, ・省エネ率+非化石割合増加率:10%以上
, ・省エネ量+非化石使用量:700kl以上
, ・エネルギー消費原単位改善率:7%以上
【補助率】中小企業等1/2以内・大企業その他1/3以内
【補助金限度額】15億円/年度(非化石を含む場合20億円/年度) 下限100万円
, ※複数年度事業の場合、30億円(非化石を含む場合40億円)
(3)エネルギー需要最適化事業
【対象設備】SIIに登録されたエネマネ事業者と「エネルギー管理支援サービス」を契約し、SIIに登録されたEMSを用いて、省エネルギー化及びエネルギー需要最適化を図る事業が対象
【省エネ効果要件】EMSの制御効果と省エネルギー診断等による運用改善効果により、省エネルギー率2%以上
【補助率】中小企業等1/2以内・大企業その他1/3以内
【補助金限度額】1億円 下限100万円
原則、補助対象経費が5千万円以上の事業、単年度での実施が困難な事業の場合、複数年度事業として申請が可能です。
また、上記の通り、非化石を含む場合は上限額が高くなります。
非化石化の要件については、次の章をお読み下さい。
非化石化の要件について
先ほどの章に記載した通り、単なる省エネ設備への更新ではなく、非化石化をした場合には上限額が高くなります。
また、非化石化を行うことで、全体の省エネ率が低くても補助要件を満たすケースがあります。
(1)省エネ率が低くても非化石化で条件をクリア
省エネ要件として、先進事業であれば30%以上、オーダーメイド事業であれば10%の省エネをクリアする必要があります。
これがクリアできない場合でも、非化石化を行えば、条件をクリアさせることができます。
省エネ率については非化石率を加算することができます。
上の図のよう、省エネ率をクリアできていなくても、非化石燃料設備に置き換えることで、オーダーメイド事業の条件である10%をクリアできます。
(2)増エネになっても非化石化で条件をクリア
増エネになった段階で、この補助金は申請不可となりますが、非化石化燃料の場合、0.8をかけた数字で算出するルールがあります。
上の図のように、非化石燃料設備を入れることで、合計の燃料使用量は増えることとなりますが、非化石燃料設備は0.8をかけることができるため、省エネとすることができます。
また、非化石使用量が多いと、申請要件をクリアすることができます。
非化石化も一緒に実施することで、補助上限が上がるだけではなく、省エネ要件クリアにもつなげることができます。
補助金申請について
申請の手順は以下の通りです。
・アカウントの登録(SIIホームページ)
・必要事項入力(メールで通知されたURLから補助事業ポータルにログインし入力)
・書類の出力
・その他、必要書類を含め、ファイリングして書類を郵送
必要な書類には、取得が必要な書類、作成が必要な書類、施工業者に作成及び準備を依頼する必要がある書類があります。
取得が必要な書類は以下の通りです。
・決算書
・商業登記簿謄本
・建物の登記簿謄本
・エネルギー使用量実績の根拠資料
・生産量実績の確証資料
作成が必要な書類に関しては、見積書などから記載すれば特に問題なく作成できます。
一番厄介なのが、施工業者に作成及び準備を依頼する必要がある書類です。
配置図や事業スケジュールの作成、省エネルギー計算等が必要となり、これは施工業者の協力が必要となります。
また、そもそもSIIの条件を満たす設備にする必要があるため、予め施工業者に補助金申請を伝えてから準備を進めないと二度手間になることがありますし、補助金申請に対応していない施工業者に場合には途中でトラブルになる可能性があります。
明電産業グループでは、補助金申請代行を行っています。
必要な書類の作成、施工業者との調整を行い、施主様の負担をできるだけ少なく補助金を活用していただけるようサポートしてまいります。
設備更新を検討する際には、補助金の詳細の説明、アドバイスも行っておりますので、まずはお気軽に明電産業グループにお問い合わせください。
近隣エリアで、中小企業が使える補助金一覧
近隣エリアが出している補助金を探している場合は、エリア別の補助金や助成金の一覧をご覧ください。
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- 令和6年度版:全国の中小企業向け補助金・助成金の一覧
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- 令和6年度版:神奈川県の中小企業向け補助金・助成金の一覧
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【設備別】中小企業が使える補助金一覧
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