よくある質問【蓄電池】

蓄電池について、よくある質問とその回答を紹介します。

蓄電池全般について

停電時に役に立つ以外にメリットあるの？

一番のメリットは、脱炭素化による企業価値の向上です。
脱炭素化の設備として、太陽光発電を設置する企業が増えていますが、発電は昼しかできないため、天気の悪い日や朝・夕方の電気は他から賄う必要があります。蓄電池があればそこから電気を賄えるため、脱炭素化につなげることができます。
また、停電時の使い方も、自社の停電リスクの軽減だけではなく、災害時に非常用電源として一部を開放することで地域貢献につなげることができます。

工場で、夜間に機械装置を蓄電池からの電気で動かせるようにしたい

かなり大きな蓄電池が必要になる可能性があります。
機械装置の場合、起動電力が通常時の消費電力よりもかなり大きい可能性があります。
最低限稼働させたい装置とその起動電力を調べておくことをお勧めします。

産業用蓄電池と家庭用蓄電池は何が違うの？どちらを設置しても問題ない？

産業用蓄電池の方が、蓄電容量が大きくなります。
大型になるため、発熱量も多く排熱させる必要があり、屋外に設置することになります。
どちらを設置しても問題はありませんが、目的に合わせる必要があります。オフィスの部分的な非常用電源としてであれば家庭用でも対応できるかもしれませんが、機械装置を動かす必要があれば産業用を設置する必要があります。

費用の目安を教えてほしい

蓄電容量1kWhあたり20万円を目安にしましょう。
但し、これはリチウム蓄電池の場合で、他の蓄電池の場合はもう少し安くなります。
どの蓄電池を使うかは、予算だけではなく使用目的に合わせる必要があります。

産業用蓄電池の寿命は何年？

メーカーの保証は10～15年が主流です。
徐々に蓄電能力が落ちていきます。

電気自動車を蓄電池代わりに使うのはアリ？

会社や工場で電気自動車を蓄電池代わりにすることはあまりお勧めできません。
電気自動車を施設に放電するためにはV2Hを設置する必要があります。V2Hは一般住宅への放電は問題ないのですが、会社の施設に放電する場合は、放電先を限定する必要があります。
サーバーや機械設備、業務用エアコンなどには電気を流せません。停電時に事務所の照明とパソコンさえ動けばいいのであれば電気自動車を蓄電池代わりにすることはできますが、それ以上の用途がある場合には蓄電池を設置しましょう。

蓄電池を使った「ピークシフト」とは何ですか？

ピークシフトは、電気代の基本料金を下げる目的で活用されます。
通常は、夕方～夜間は消費電力が少なくなるため、最大デマンド値になることはありません。

その時間帯に蓄電池に充電しておき、電気を多く使う時間帯にその電気を放電することで、デマンド値を抑えることができます。
ピークシフトについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

補助金について

蓄電池に使える補助金はある？

蓄電池に使える補助金はありますが、基本は太陽光発電設備とセットで補助されます。
蓄電池のみ設置に使える補助金はあまりありません。
太陽光発電とセットの補助金の場合、太陽光発電で発電した電気を貯め、緊急時だけではなく平常時も充電と放電を繰り返す容量での設置を求められます。
補助率は5～7万円/kWhが主流です。